公務員には、事務職と公安職がある。
国(様々な省庁)や地方公共団体(都道府県や市区町村)に勤めて、国民のために働く仕事のこと。
市役所の職員だけではなく、ニュースでよく耳にする外務省や宮内庁の職員、私たちの身近にいる警察官や消防官、自衛官も公務員です。
市役所や県庁などの職員は、事務職。
警察官・消防官・自衛官などの安全や安心を守る仕事は、公安職と呼ばれています。
公務員は、人のために働く仕事
もう少し詳しく説明しよう!
株式会社〇〇の様な民間企業は、利益を出して、それを社員の給与として支払ったり、国や地方に税金を納めることで社会に貢献しています。一方で、利益は出ないけど、だれかがやらなければならない仕事もたくさんあります。
例えば、災害が起きた時に人命を救助したり、火事を消したり、道路を整備したり、困っている人や企業を支援したり、他にもたくさんの仕事があります。
これらの仕事を担うのが公務員。だからこそ「人のために働く仕事」と言われているのです。
就職先としても大人気!
就職活動をする学生や、その保護者から大人気の就職先となっています。
高校生に人気の職業
1位 公務員
2位 教師
3位 建築士・建築関連
保護者に人気の職業
1位 公務員
2位 看護師
3位 医師・歯科医師・獣医
4位 医療事務・医療関連
※リクルート進学総研第10回「高校生と保護者の進路に関する意識調査2021」より
公務員が人気の理由(1)
何といっても「誇りを持てる仕事だから」
公務員の仕事は自分ためにするものではなく、もちろんお金を稼ぐためのものでもありません。
困っている人たちのために、その街に暮らすみんなのために、将来を担う子供たちのために働く仕事ばかりです。
だからこそ、自分の仕事に誇りを持って働ける。
これが公務員人気の最大の秘密と言っていいでしょう。
もう少し詳しく説明しよう!
[公安職の場合]
犯罪や事故、火災やその他の災害から国民の命と財産を守るのが公安職の仕事。
それだけに「人のために働いている」ことを実感できる機会がとても多い仕事です。そして何より、助けを求めている誰かのためだからこそ、頑張れるのです。
[事務職の場合]
公安職と比べると、「人のために働いている」ことを想像しにくいと思う人もいるかもしれません。でも、様々な保障や支援を整備してくれるのも公務員、道路や学校などみんなに安心して生活できる基盤を整えてくれているのも公務員、自分の力では解決できない困ったことがあったときに相談に乗ってくれるのも公務員なのです。
公務員が人気の理由(2)
公務員は給与が高くて安定しているのはよく知られています。では、実際にはどれくらいの給与をもらえるのか次の表を見てみましょう。
様々な職種における初任給の平均
国家公務員一般職(高卒程度) | 185,520円 (東京都特別区内勤の例) |
地方公務員一般職(高卒程度) | 182,600円 (2023年4月東京都職員Ⅲ類の例) |
警視庁警察官Ⅲ類 | 221,800円 (2023年1月) |
東京消防庁Ⅲ類 | 221,800円 (2023年1月) |
民間企業 | 175,370円 (人事院 令和5年職業別民間実態調査の概要) |
もう少し詳しく説明しよう!
さらに、地方公共団体は「利益」ではなく、「税金」から国民から分配される「交付金」によって運営されているため、突然倒産したり、経営が急に傾いたりすることはほとんどありません。それは働いている職員もリストラされる心配が少ないということでもあります。また、平均の給与だけでなく、年金や退職金も民間企業に比べて多いというデータもあります。老後が安心できるという点でも”安定している”と言えるでしょう。
退職金受給額/年金受給額
(例)25,377,000円 内訳:退職金 23,141,000円 共済年金給付 2,236,000円
公務員が人気の理由(3)
仕事選びでとても大切なこと「働きやすい職場だから」
公務員は人気があるだけでなく、離職率が低いことでも知られています。
つまり、実際に働いている人たちにとって働きやすい職場であると言えます。
長く働く上では、勤務時間で休暇がどれぐらいあるか、いわゆる労働条件はとても重要な要素になります。公安職は様々な形態があるので、ここでは事務職の状況を見ていきましょう。
公務員の働きやすさのPOINT
その1勤務時間や休暇制度がしっかりしている
休暇も多く、とても働きやすい環境です。働き始めてからも、自分の趣味に費やす時間、家族や友人と過ごす時間がたくさんあるというのも、公務員の魅力の一つと言えるでしょう。
事務職の条件
勤務時間:原則として1日7時間45分、土日祝祭日等の休日は休みです。(国家公務員一般職の例)
休暇制度:初年度から年20日の年次有給休暇(有給休暇)、病気休暇、特別休暇(夏季・結婚・忌引・ボランティア等)・介護休暇・育児休暇など
その2 家庭と両立しやすい環境と制度が整っている
出産・育児・介護などの休暇が充実しており、とても取得しやすいことが特徴です。だから、仕事のために家庭を犠牲にしたり、家庭の事情で仕事を辞めなければならない、なんてことは滅多にないのです。
育休や産休などの制度
出産 産前・産後休暇、配偶者出産休暇 等
育児 育児休暇(子どもが3歳になるまで)、育児時短勤務 等
介護 介護休暇、短期介護休暇 フレックスタイム制 等
その3 仕事の機会が平等に与えられる
公務員は、給与・休暇・昇進の機会などが平等なのはもちろんですが、特別な資格や能力を必要とする仕事以外は、性別や学歴によって仕事の機会が与えられないということもありません。高卒区分の警察官でも刑事や白バイ隊員になれますし、国家公務員であれば海外勤務や国家プロジェクトに携わる機会もあります。まさに「誰にでもチャンスがある職場」と言っていいでしょう。
公務員にはどんな職種があるのか
公務員の主な職種 国家公務員
国家公務員は名前の通り、中央省庁などの国家機関に勤める公務員。税務職のように専門的な知識を学んでから勤務する仕事や、国家一般職合格者の中から採用される「国土交通省」「経済通産省」のように、規模の大きな国家プロジェクトに携わるような仕事があります。
国家公務員事務職
●国家一般職(省庁)
●国家税務職
●裁判所事務官
●衆議院事務局
●参議院事務局
など
国家公務員 公安職
●衆議院衛視
●参議院衛視
●海上保安官
●入国警備官
●皇宮護衛官
●刑務官
●自衛官
●自衛官(看護)
●自衛官(航空学生)
など
公務員の主な職種 地方公務員
地方公務員は、都道府県や市町村など、その地域に勤める公務員。採用試験も多くの場合は自治体ごとに行われています。採用された場合は、その自治体以外への転勤はほとんどないという点も近年人気がある理由です。
都道府県 事務職
●行政事務(県庁)
●学校事務
●警察事務
都道府県 公安職
●警察官
市区町村等 事務職
●行政事務(市役所)
市区町村等 公安職
●消防官
ここで紹介した以外にも、技術職や有資格など専門職の試験もあります。
地方公務員技術系
●土木、建築、機械、電気、電子、化学、林業、畜産、水産、造園、農業 など
地方公務員有資格
●社会福祉主事、児童指導員、保健師、看護師、栄養士、保育士 等
※有資格試験とは 公立保育園の保育士のように、国家資格を持たないと申込みのできない試験のこと
人気の職種を紹介!
1.国家公務員一般職
国家公務員一般職の試験は、合格後に、「官庁訪問」と言っていろいろな官庁を見学してから、自分の行きたい省庁の面接を受ける仕組みになっています。
主な採用先省庁と仕事内容
※ここで掲載した以外にも多数の省庁があります
内閣府
内閣の重要政策に関する企画立案および総合調整を行います。
経済産業省
経済・産業の発展および鉱物・エネルギー資源に関する行政を行います。
国土交通省
国土の開発・保全、交通、気象、海上の保安・治安維持業務を行います。
外務省
外交政策、外国政府との交渉など対外関係事務を行います。外国での勤務も多い仕事です。
防衛省
陸海空自衛隊の管理、運営、日米安全保障条約に係わる事務などを行います。
警察庁
警察制度の立案や国の公安に係わる事業や警察運営などの業務を行います。
地方検察庁
刑事事件の捜査、起訴、不起訴処分、裁判所に対して法の正当な適用請求を行います。
地方税関
関税及び国内消費税などの徴収、輸出入貨物の通関、密輸の取締り等を行います。
地方労働局
労働相談や労働法違反の摘発、労災保険や雇用保険料の徴収、職業紹介を行います。
出入力管理庁
出入国管理、在留管理、難民認定など外国人関連の仕事を行います。
2.地方公務員事務職
日本全国にわたり県庁や市役所職員の職員は大人気の仕事です。人と関わる機会が多いのが地方公務員の魅力だと言われていますが、実際にはどんな仕事があるのかを見てみましょう。
配属される部署と仕事内容の一例
総務課
議案(条例改正や予算案など)の調整、各選挙時の運営等多岐にわたる仕事を行います。
管財課
自治体が保有する公有財産の取得、管理及び売却処分をする業務を行います。
情報課
電子計算業務、行政情報化推進、情報通信ネットワーク、地域情報化計画を行います。
建築課
住民等への建築指導、公共施設の設計、監理、維持管理、修繕などを行います。
企画課
10年後を見据えた基本構想の作成など、自治体における計画行政を行います。
住民課
住民票発行、転入や転出・印鑑登録・外国人住民登録などの窓口登録を行います。
福祉課
児童、高齢者や障害者に対する福祉、生活保護関連の業務を行います。
都市開発課
都市計画決定や開発行為の許可・指導、街作り支援などを行います。
子育て支援課
子ども手当、医療費助成、子育て相談、DV対応、母子自立支援等に対応します。
文化振興課
文化団体・文芸家の芸術活動の支援、文化事業計画、・実施などを行います。
3.警察官
警察官は都道府県ごとに採用試験を行います。交番勤務や白バイ隊員を連想する人が多いと思いますが、実際にはたくさんの種類の仕事があります。
配属される部署と仕事内容の一例
※実際の部署の構成は都道府県警ごとに異なります。
総務部
会計業務、施設の維持管理など警察活動の他、広報活動も行います。
警務部
人事、給与、警察運営の総合的企画、被害者支援などの業務を行います。
交通部
交通違反の取締り、事故の捜査、交通安全教室などの活動を行います。
警備部
機動隊としてデモの規制やDJポリス等で雑踏警備、またSPとして警護を行います。
地域部
交番勤務、パトカー乗務を通じて、地域の安全安心を守る活動を行います。
公安部
過激派・右翼などによるテロ・ゲリラの未然防止対策を行います。
刑事部
殺人・強盗・詐欺などの捜査の他、犯行現場での鑑識なども行います。
生活安全部
少年非行の防止、DV・ストーカー対策、サイバー犯罪の抑制などを行います。
組織犯罪対策部
暴力団、不良外国人、薬物等の密輸・密売グループなどの弱体化・壊滅を図ります。
4.消防官
消防官は多くの場合、市町村ごとに採用試験を行います。消火がメインの仕事になりますが、他にも大切な仕事がたくさんあります。
消防官の主な業務
消火活動
消防部隊を編成し、火災・災害現場でポンプ車・はしご車等で消火活動を行います。
予防活動
火災予防指導、消防設備管理、火気使用設備等の指導や規制事務を行います。
救急活動
救急現場に駆けつけ傷病者に適切な処理を行い、迅速に病院への搬送を行います。
救助活動
レスキュー隊として、水辺や山岳地帯など地域の特性に合わせ救助活動を行います。
消防救助機動部隊(東京消防庁)とは
阪神・淡路大震災の教訓から、通常の消防力では対応が困難な災害(震災・大水害・NBCテロ等)に対し、迅速に対応するために生まれた舞台(愛称:ハイパーレスキュー)です。
専門的な技術・能力を有する隊員と大型重機や救助装備で編成されたレスキュースペシャリスト部隊です。また全国には、政令指定都市に「特別高度救助隊」が組織されています。努力次第ではレスキュー隊員になることも夢ではありません。
公務員の試験制度
公務員試験は自治体ごとに実施されるので、試験の流れも自治体ごとに違います。今回は事務職と公安職に分けて、一般的なパターンを例に出して説明します。
筆記試験の受験科目
筆記試験の受験科目も自治体によって少しずつ違います。ただし、全体的には同じ内容なので勉強内容もだいたい同じです。今回は2023年度に実施された国家一般職(高卒)の受験科目を紹介します。
国家一般職の受験科目(高卒)
[一般知識]20題
出題科目 | 題数 | 出題科目 | 題数 | 出題科目 | 題数 |
政治 | 2 | 地理 | 2 | 化学 | 1 |
経済 | 2 | 国語 | 2 | 生物 | 1 |
倫理・社会 | 2 | 英語 | 2 | 地学 | 1 |
日本史 | 1 | 数学 | 1 | ||
世界史 | 2 | 物理 | 1 |
[一般知能]20題
出題科目 | 題数 | 出題科目 | 題数 | 出題科目 | 題数 |
文章理解 | 7 | 判断推理 | 5 | 図形・空間 | 2 |
数的推理 | 4 | 資料解釈 | 2 |
科目が多いからといって弱気になる必要は全くありません。満点を狙う試験ではありませんので、出題数の多い科目と、得意な科目を中心におおよそ6割の得点を目指すのがセオリーです。
公務員試験における「区分」とは?
多くの公務員試験では受験する際に「区分」を選択します。自治体や職種によって異なりますが、”年齢”によって分かれている試験もあれば、”学歴”によって分かれている試験もあります。
試験区分の一般例:事務職
国家一般職の区分と受験資格
大卒程度
大学を卒業した者、卒業見込みの者、短期大学等を卒業した者、卒業見込みの者およびそれと同等の資格がある人と人事院がみなす者
高卒程度
高校卒業後2年を経過していない者、高校卒業見込みの者
都道府県庁行政事務職員の区分と受験資格
行政事務(上級)
採用時、22歳以上30歳未満 ※東京都庁の例、詳細は自治体ごとに異なります。
行政事務(初級)
採用時、18歳以上22歳未満 ※東京都庁の例、詳細は自治体ごとに異なります。
政令市事務職員の区分と受験資格
政令市事務(上級)
採用時、22歳以上31歳未満 ※横浜市役所の例、詳細は自治体ごとに異なります。
政令市事務(初級)
採用時、18歳以上22歳未満 ※横浜市役所の例、詳細は自治体ごとに異なります。
試験区分の一般例:公安職
自衛官の区分と受験資格
自衛隊幹部候補生
採用時、22歳以上26歳未満もしくは大学卒業(見込み含む)の者
自衛隊一般曹候補生
採用時、18歳以上33歳未満の者
警察官の区分と受験資格
警察官(県警A)
大学を卒業または卒業見込みで、採用時36歳未満 ※神奈川県警の例、詳細は自治体ごとに異なります。
警察官(県警B)
上記A該当者以外で、採用時18歳以上36歳未満 ※神奈川県警の例、詳細は自治体ごとに異なります。
政令市消防官の区分と受験資格
政令市消防官(上級)
採用時、22歳以上31歳未満 ※横浜市消防の例、詳細は自治体ごとに異なります。
政令市消防官(初級)
採用時、18歳以上22歳未満 ※横浜市消防の例、詳細は自治体ごとに異なります。
※あくまで一例として記載しています。実際の受験資格は自治体ごとに異なり、年によって変わることもありますので、必ず自治体のHPで確認してください。
多くの自治体で次の様に受験区分が分けられています
高校生:初級(高卒)区分でのみ受験可能
専門学校生:初級(高卒)区分または中級(短大卒)区分で受験、一部上級(大卒)区分も受験可能
大学生:上級(大卒)区分のみ受験可能
年齢や学歴によって試験区分が変わることがわかるかと思います。
では、試験区分が変わると何が変わるのでしょうか?
公務員の受験科目をもう一度確認しましょう!
もう一度、国家公務員一般職(高卒)の受験科目を見てください。これが大卒区分になるとどうなるか、一緒に確認してみましょう。
国家一般職の受験科目(高卒)
[一般知識]20題
出題科目 | 題数 | 出題科目 | 題数 | 出題科目 | 題数 |
政治 | 2 | 地理 | 2 | 化学 | 1 |
経済 | 2 | 国語 | 2 | 生物 | 1 |
倫理・社会 | 2 | 英語 | 2 | 地学 | 1 |
日本史 | 1 | 数学 | 1 | ||
世界史 | 2 | 物理 | 1 |
[一般知能]20題
出題科目 | 題数 | 出題科目 | 題数 | 出題科目 | 題数 |
文章理解 | 7 | 判断推理 | 5 | 図形・空間 | 2 |
数的推理 | 4 | 資料解釈 | 2 |
知識系科目は高校で学習する科目が中心ですので、高校の授業内容をしっかりと学習することで対応できます。知能系科目は公務員試験独特の出題があるので、試験対策の学習が必要になります。
国家一般職の受験科目(大卒)
[一般知識]13題
出題科目 | 題数 |
自然科学 | 13 |
人文科学 | |
社会科学(時事含む) |
[一般知能]27題
出題科目 | 題数 | 出題科目 | 題数 | 出題科目 | 題数 |
文章理解 | 11 | 判断推理 | 8 | 数的推理 | 5 |
資料解釈 | 3 |
[専門科目]8科目40題を選択
出題科目 | 題数 | 出題科目 | 題数 | 出題科目 | 題数 |
政治学 | 5 | 行政学 | 5 | 憲法 | 5 |
行政法 | 5 | 民法※注1 | 5 | 民法※注2 | 5 |
ミクロ経済学 | 5 | マクロ経済学 | 5 | 財政学・経済事情 | 5 |
経営学 | 5 | 国際関係 | 5 | 社会学 | 5 |
心理学 | 5 | 教育学 | 5 | 英語(基礎) | 5 |
英語(一般) | 5 | ※注1(総則及び物権) ※注2(債権・親族及び相続) |
※詳細はHPで確認してください ※2024年度より大幅に変更されます。
専門科目は、大学で学ぶ内容で、学習ボリュームが多く難易度が高いのが特徴です。
一般的に、法律系科目は法学部、経済系科目は経済学部で学ぶことができますが、受験科目を網羅する学部がないケースも多く、公務員受験予備校とWスクール(昼は大学、夜は予備校というイメージ)で学ぶのが主流になっています。
試験の区分が変わると受験する科目が変わる
事務食の試験については、専門科目が加わることで受験科目が一気に増えることが分かります。警察官や消防官を受験する場合は、大卒区分でも専門科目の出題はありません。
国家公務員事務職 | 都道府県事務職 | 市町村事務職 | 警察官 | 消防官 | ||||||
教養 | 専門 | 教養 | 専門 | 教養 | 専門 | 教養 | 専門 | 教養 | 専門 | |
大卒 区分 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ✕ | 〇 | ✕ |
高卒 区分 | 〇 | ✕ | 〇 | ✕ | 〇 | ✕ | 〇 | ✕ | 〇 | ✕ |
※一般的な職種および区分別の専門科目試験の有無
(詳細は試験ごとに異なりますので、必ずHP等で確認してください)
公務員試験の合格難易度早見表
★の数が難易度を表しており、難易度は大原の合格実績を基にした基準となっています。
試験区分 | 国家公務員 | 地方公務員 | |||
事務職 | 警察官 | 消防官 | |||
大学卒業程度 | 総合職★★★★★ | 一般職(大卒)★★★★ | 上級・Ⅰ類★★★★ | A・Ⅰ類★★★ | 上級・Ⅰ類★★★ |
高校卒業程度 | 専門職税務★★ | 一般職(高卒)★★ | 初級・Ⅲ類★★ | B・Ⅲ類★ | 初級・Ⅲ類★★ |
※地方公務員は自治体によって、試験区分の名称や区分分けの基準が異なります。
※太枠の部分は、高校卒業後すぐに進学した専門学校生が2年次に受験可能な試験です。
星印が多いほど、難易度が高いことを示しています。見ての通り、大卒区分は高卒区分に比べ、格段に難易度が上がるのが実情です。公務員になるためには、高卒区分で受験するのが一番の近道と言っていいでしょう。
大卒区分の難易度が高い2つの理由
[専門科目の学習が大変(事務職の場合)]
専門科目は大学で勉強する科目なので、とても難しい科目ばかり。法律系の科目はとてもボリュームが大きく、多くの勉強時間が必要です。また、経済学を学ぶためには微分積分の知識も必要になります。もちろん教養科目も高卒区分の試験よりもレベルアップが必要です。
[ライバルは一流大学生!(事務職・公安職共通)]
大学生にとっても公務員は憧れの就職先。東京大学や京都大学、一流私大と呼ばれる大学の学生たちも大勢受験してきます。そのような受験者たちとの競争に勝たなければ合格できません。
出典 学校法人大原学園 公務員・警察官・消防官ガイドブック